具体的な建築

そもそも、設計とは何を目指して行われるものなのだろうか。（…）考えれば考えるほど、「建築設計」というものの外側に、実は広大で豊潤な世界が広がっていて、自分はその可能性を取りこぼしているのではないかーー

建築家の伊藤暁さんはこう感じるとともに、だからこそ「設計」の可能性を広げるためにも、目の前にある「具体的な建築」を観察することが大切なのではないかと語ります。

そうして視野を外側にも広げて各地の建築を眺めたとき、植物もビールケースも建材になり得るし、近代以前の建築にこそ「理にかなった」建築も多いことに気づく。

本展示では、長年にわたって各地の建築の観察を続けてきた伊藤さんの記録を一挙公開します。2023年末に発刊した『具体的な建築』のために描きおろした解説イラストはじめ、本に収録されなかった観察記録も展示します！

そのまなざしは、建築関係者はもちろん、本づくり、デザイン、料理、DIYなど、何かをつくるすべての人に役立つヒントになるはずです。

また会場では書籍『具体的な建築』に加え、普段京都では買えない冊子もご用意する予定ですので、お見逃しなく。

※会期中（4/24水）に、対談イベント｜伊藤暁×柳沢英輔「建築と音の話をしよう」もございます！ こちらもあわせてぜひ。

展示企画：出雲路本制作所