今子青佳「男もすなる日記」
2024.3.16 ー 3.31
終了しました
当店の店番のひとり、アーティスト・書家の今子青佳による展覧会を行います。 「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり」という一文が有名な『土佐日記』をモチーフに、ジェンダーの倒錯性や文字における「性」をミニマルに表現した作品を展示します。 女性の「ふりをする」仮名文字を用いることによってジェンダーの倒錯性や虚構が描かれた『土佐日記』は、性的な特性を“個性”として発信することが許容されやすくなった現代の世相のなかに置くときに、再び新たなる問いを私たちに投げかけることでしょう。また、仮名文字で書かれた『土佐日記』には、「男手」と「女手」、すなわち漢字と仮名文字という言語的ジェンダーをも含んでいます。 西暦900年頃に書かれた『土佐日記』。書の範疇に留まらず、映像やインスタレーションなど様々なメディアで活動してきた書家による、新しい「土佐日記」です。 当店では初めての書道展。どうぞお越し下さい。
-
今子青佳
【略歴】
アーティスト、書家。京都芸術大学大学院修士課程修了、財団法人日本習字教育財団最高位8段取得。【個展】
• gift_lab GARAGE「恋よりももっと次第に飢えていく(瀬戸夏子歌集より)」
• シーラカンス毛利武士郎記念館、YASUKOハウス、北洋の館「そらける(オカサトシ詩集より)」
• あるcafe「3番線快速電車が通過します理解できない人は下がって(中澤系歌集より)」
• アスタルテ書房「今子青佳書道展 澁澤龍彦『高丘親王航海記』」
• MGG(光村グラフィック・ギャラリー)「今子青佳書道展 筒井康隆『残像に口紅を』」【舞台美術】
• 三人之会第一回公演「胎内」(三好十郎)
• 三人之会第二回公演「逃亡」(高行健)
- 開催日
- 2024年3月16日(土) ー 3月31日(日)
- 時間
- 10時〜20時(最終日・イベント開催時は18時まで)