『みどりの王国』刊行記念写真展
2023.9.16 ー 9.30
終了しました
ファッション、広告、アーティストなどポートレートを中心に活躍する写真家の戎康友と、雑誌『ku:nel』や『つるとはな』の創刊に参加し、今なお多くのファンを持つ編集者・文筆家の故・鈴木るみこが、『ku:nel』の特集のためにいくつものイギリスの庭を巡った取材旅行を、写真と文章でまとめた写真集『みどりの王国』の刊行を記念した展示を開催します。
格式ばっていた英国式庭園を、自然に即した庭へと作り変えた庭園家や、芸術の域まで高めたイギリスの女性。その思想を理解し受け継いできた庭師たちによって手入れされた「変わらずに変わり続ける」庭に胸打たれた鈴木は、数年をかけて戎とともにこのシリーズを形にしました。
戎による、庭のポートレイトともいえる美しい写真は大判カメラによって4×5フィルムで撮影されています。本展ではその撮影過程を知ることができる、テストで撮影された未発表のポラロイド写真をメインに展示します。
また、年に一度のペースでの海外取材旅行を十数年続けたという、戎と鈴木の往復書簡も合わせて公開。戎とありし日の鈴木とのユニークなやりとりに触れられる、貴重な機会になります。
皆様こぞってお立ち寄りください。お待ちしております。
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戎 康友 Yasutomo Ebisu
写真家。長崎県生まれ。写真館を営んでいた祖父と父の影響で写真を撮り始める。日本大学芸術学部写真学科卒業後、写真家として独立。ファッション誌のエディトリアルや広告ヴィジュアルの撮影、海外を旅しながら撮影したポートレート作品などを制作。加茂克也作品集『KAMO HEAD』(KAMO HEAD)など多くのアーティストの作品集を手掛ける。2021年に合同展『photography & us』(OFS Gallery)を行う。自身の作品集に編集者ロイド・カーン収集の動物の骨を撮影した『BONES』(inlock press)がある。
- 開催日
- 2023年9月16日(土) ー 9月30日(土)
- 時間
- 10時〜20時(最終日は18時まで)