藤野可織さん『青木きららのちょっとした冒険』、李琴峰さん『観音様の環』 合同刊行記念対談
2023.6.29 19時〜
藤野可織さんの短編小説集『青木きららのちょっとした冒険』と、李琴峰さんの中編小説『観音様の環』の刊行を記念して、二人の芥川賞作家による初の対談イベントを開催します。
『青木きららのちょっとした冒険』は、同じ名前を持つ8人の女性が登場する9篇の短篇で成り立っています。本作は、たった一人の女性の物語でありながらすべての女性の物語でもある小説を書いてみたい、と模索する過程で生まれました。
一方、『観音様の環』は、2020年コロナ禍の台湾を舞台に、同性婚をしたレズビアン・カップルの生活を通して、「家族」について問い直す傑作中編です。生まれ育った瀬戸内の島から憧れの東京へ逃げ出し、さらに台湾へと渡ったマヤが、異国の地で見つけた風景とは。
藤野さんと李さんはどのように小説を書き、どのような思いで物語を構想するのか。イベントでは、小説を書くことの楽しさと大変さについて存分に語ってもらいます。
また、藤野さんは2017年、世界各地の作家・詩人たちが集まる「アイオワ・ライティング・プログラム(IWP)」に参加した経験があります。くしくも李さんは今年、同じプログラムに参加する予定です。アイオワの空と空気と人々は、作家たちにどんな特別な時間と経験を与えたのか。ここでしか聞けない話も存分聞けます。
ぜひご参加ください。
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李琴峰
1989年台湾生まれ。日中二言語作家、翻訳家。
2017年、初めて日本語で書いた小説『独り舞』(講談社)で群像新人文学賞優秀作を受賞し、作家デビュー。2019年発表の『五つ数えれば三日月が』(文藝春秋) は芥川龍之介賞と野間文芸新人賞のダブル候補となる。2021年、『ポラリスが降り注ぐ夜』(筑摩書房) で芸術選奨文部科学大臣新人賞を、『彼岸花が咲く島』(文藝春秋)で芥川賞を受賞。
他の著書に『星月夜』(集英社) 、『生を祝う』(朝日新聞出版)などがある。
写真:©稲垣純也
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藤野可織
1980年京都市生まれ。小説家。2006年「いやしい鳥」で第103回文學界新人賞、2013年「爪と目」で第149回芥川龍之介賞を受賞。
近作に『ドレス』(河出文庫)、『来世の記憶』(KADOKAWA)、『ピエタとトランジ』(講談社文庫)、『青木きららのちょっとした冒険』(講談社)などがある。
写真:©森山祐子/anan
- 開催日
- 2023年6月29日(木)
- 時間
- 19時〜
- 会場
- 誠光社
- ご参加費
- 1500円+1ドリンクオーダー
- 定員
- 25名さま