『中国民衆玩具』展 泥・布・木

中国大陸の東北から西南まで旅しながら、その土地で育まれた民衆玩具を紹介する
書籍『中国民衆玩具』の刊行記念展示。

子供の誕生を祝福する造形、家族の幸福を願う造形、生きる希望をもたらす造形。

書籍に未掲載の作品も含めた、スマート・スタイリッシュとは対極にある
土俗的な造形の数々が、姫路の日本玩具博物館から誠光社にやってきます！

日本では、中国の民芸的な玩具にあまりなじみがありませんが、
東北部の造形には、郷土玩具に共通するものを感じるかたも多いかもしれません。
西部・南部にいくにつれ、大胆であざやかな造形になっていきます。

中国国内では、日中戦争、中華人民共和国成立、文化大革命へと続く時代の荒波を受けて
戦前の玩具のほとんどが失われたため、日本に遺されたそれらの品々は、
当時の中国東北部周辺の習俗を探る上でも貴重な資料です。
なぜ日本に集まったのか。
その背景についても、鍵となる人物にクローズアップして書き下ろした、
読み応えのある本となっています。

また、本書のために高見知香氏が撮り下ろした写真もあわせて展示いたします。

初日（9/1）はトークイベントもありますので、ぜひお越しください。

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ご来場の皆さまには、展示品に目線を合わせて対話のひとときを楽しみ、
中国の民衆と大地が育てた造形のもつ風格と趣をじっくり味わってください。
（日本玩具博物館・尾崎織女）
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