市川孝典コロタイププリント “untitled(flower)#1,2,3,”リリース記念展
2022.5.16 ー 5.31
終了しました
美術家 市川孝典は、アメリカ、ヨーロッパ各地を遍歴する間に絵画と出会い、その後様々な表現方法を用いて独学で作品制作をはじめました。
多様なアーティストたちとの交流を通して、音楽や映像などの活動で表現の幅を広げ、アカデミックな美術教育を通過せず、独学で研鑽してきました。
自身が幼少時に見た風景や時計の盤面、我楽多、昆虫標本、SNSのロード中のディスプレイ、T Vのノイズなどの人々の脳裏に潜在する記憶に触れる風景を抽出し、作品をつくり続けています。
市川の作品が広く知られるきっかけとなったのが、様々な線香の太さや温度を使い分けることで、紙に焦げ目をつけながら作品を仕立てるスタイルの「線香画」の確立でした。
「記憶」という儚く朧げなテーマと合致し強靭さと繊細さを併せ持つ唯一無二の作品世界を構築しています。
今回の初発表の版画作品では、flowerシリーズをCollotype printにして3点組でオリジナル制作のタトウに納めました。
市川とCollotypeの職人との綿密なやりとりによってつくられた版画作品は、オリジナル作品の儚く朧げな市川自身の記憶の残像が、生命に満ちた生々しさを纏った版画作品に変貌し、複製にとどまらない新たな作品となりました。
限定20部の版画作品の販売に併せて、額装された版画作品も展示されますのでこの機会にご高覧ください。
©2022 Kosuke Ichikawa/Soni. &Co. All Rights Reserved
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市川孝典(Kosuke Ichikawa)
美術家
「時間」と「記憶」という儚く朧げなテーマをもとに、紙に焦げ目をつけながら作品を仕立てるスタイルの「線香画」を確立し、強靭さと繊細さを併せ持つ唯一無二の作品世界を構築し、「現代絵画をまったく異なる方向に大きく旋回させた」と評される。
近年はCHANELをはじめアパレルブランドや、ジャンルの垣根を超えたコラボレーションも多数手がけている。
- 開催日
- 2022年5月16日(月) ー 5月31日(火)