ロマンチックが止まらない アウト・オブ・民藝|ロマンチック仮説編 関連トーク
2022.1.10 19時〜
2018年から始まった軸原ヨウスケと中村裕太によるアウト・オブ・民藝。これまで民藝運動の周縁的な動向にまつわる人物、物品、出版社などのネットワークに注目し、そのつながりを「相関図」によって浮かび上がらせてきました。
ところが、そうした活動を4年ほど続けていると、その関心はだんだんと「密やかな関係」や「細部の探求」へと移り変わってきました。これまでが人物と人物を糸でつなぎ、ネットワークの網にかかる物事をごっそりと引き上げるような手法だとしたら、ここ最近は、一本の糸を垂らし、その糸先にどんな物事が引っかかるのかをじっくりと待つような手法です。そこにはダイナミックな人物相関は見えてきません。けれど、あの時、あの場所で、二人が出会っていたという紛れもない事実や、小さな証拠にたまらなく惹かれていきます。
“1933年、ブルーノ・タウトと今和次郎は、浅草のビール店で何を話したのだろうか”“1954年、バーナード・リーチとワルターグロピウスは国際文化会館で何を話したのか”“寛次郎さん、枕元のラジオで何を聴いていたんですか”“柳先生、人形のこと本当はどう思っていましたか”
本トークでは、軸原と中村が少しずつ集め始めたアウト・オブ・民藝の登場人物にまつわる物品を見せ合いながら、それぞれが追想したロマンチックな仮説を披露していきます。
(イラスト:安藤隆一郎)
当日はライブ&録画配信も行います。
配信ご参加お申込みは下記より
https://seikosha.stores.jp/items/61aef5b49eadbe61172747a8
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軸原ヨウスケ(デザイナー)
1978年岡山生まれ、岡山在住。「遊びのデザイン」をテーマにしたデザインユニット「COCHAE(コチャエ)」のメンバー。「へのへの図案社」代表。グラフィックデザインにとどまらず、紙雑貨やパッケージのデザイン、出版企画や商品開発など幅広く活動中。著書に『kokeshi book 伝統こけしのデザイン』(青幻社、2010)、『武井武雄のこけし』(Pie international、2012)、『カワイイヲリガミ細工』(誠文堂新光社、2016)など。新型こけしのプロジェクト「ドンタク玩具社」でも活動している。
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中村裕太(美術家)
1983年東京生まれ、京都在住。2011年京都精華大学博士後期課程修了。博士(芸術)。京都精華大学芸術学部特任講師。〈民俗と建築にまつわる工芸〉という視点から近代以降の工芸文化の学術研究と作品制作を行なう。近年の展示に「第20回シドニー・ビエンナーレ」(キャレッジワークス、2016年)、「あいちトリエンナーレ」(愛知県美術館、2016年)、「MAMリサーチ007:走泥社—現代陶芸のはじまりに」(森美術館、2019年)、「ツボ_ノ_ナカ_ハ_ナンダロナ?」(京都国立近代美術館、2020年)。
- 開催日
- 2022年1月10日(月)
- 時間
- 19時〜
- 会場
- 誠光社
- ご参加費
- 1500円+1ドリンクオーダー
- 定員
- 25名さま
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