村上慧×青木真兵トークイベント 亜空間と彼岸を創出する 『手づくりのアジール』(晶文社)、『山學ノオト2』(エイチアンドエスカンパニー)刊行記念トーク
2021.11.21 19時〜
村上慧さんはアーティストで、2014年から自作した発泡スチロールの家を使って移動生活をする「移住を生活する」プロジェクトをおこなっています。近年は、看板の中で寝泊まりし、広告収入を使って暮らす「広告看板の家」プロジェクトに注力しています。
一方の登壇者、青木真兵さんは兵庫県西宮市から奈良県東吉野村という山村に移住し、自宅を図書館として開いて活動しています。最近では、2019年の生活を綴った1年間の日記に、書き下ろしエッセイと山村での生活を考察した草稿「研究ノオト」を収録した新刊、『山學ノオト』(H.A.B)を刊行されています。普段は社会福祉法人に所属し、障害者の就労支援に携わられています。
村上さんと青木さんは、ともに初めての著作をつくばの一人出版社夕書房から出版しています。3.11東日本大震災に影響を受け、村上さんは家を背負って歩き出し、青木さんは山村に越して自宅を図書館にしました。そんな二人は現代社会を相対化する空間を創出したいという点で一致しています。その空間を村上さんは亜空間と呼び、青木さんは彼岸と名付けています。今回はお二人にとっての「亜空間/彼岸」とはどのような空間で、どのようにして創出しようとしているのかをお話しいただく予定です。
ライブ・録画配信での試聴チケットは下記リンクよりご購入いただけます
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村上慧(むらかみ・さとし)
1988年東京都葛飾区生まれ。2011年武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。私(わたくし)と公(おおやけ)の関係に着目し、個人の生活がどのように社会に影響を与えるかを考察している。2020年に初の美術館個展「村上慧 移住を生活する」(金沢21世紀美術館)を行い、その他「高松コンテポラリーアート・アニュアルvol.08-社会を解剖する」(高松市美術館、香川)、「奥能登国際芸術祭」(石川)などに参加。著書に「家をせおって歩いた」(夕書房)、「家をせおってあるく かんぜん版」(福音館書店)など。
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青木真兵(あおき・しんぺい)
1983年生まれ、埼玉県浦和市に育つ。「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター。古代地中海史(フェニキア・カルタゴ)研究者。博士(文学)。2014年より実験的ネットラジオ「オムライスラヂオ」の配信をライフワークにしている。2016年より奈良県東吉野村在住。現在は障害者の就労支援を行いながら、大学等で講師を務めている。著書に、妻・青木海青子との共著『彼岸の図書館──ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)、『山學ノオト』(エイチアンドエスカンパニー)のほか、「楽しい生活──僕らのVita Activa」(内田樹編『ポストコロナ期を生きるきみたちへ』所収、晶文社)などがある。
- 開催日
- 2021年11月21日(日)
- 時間
- 19時〜
- 会場
- 誠光社
- 定員
- 25名さま
- ご参加費
- 1500円+1ドリンクオーダー