安西カオリ・安西水丸 『さざ波の記憶』出版記念展
2020.8.1 ー 8.15
終了しました
安西カオリの初エッセイ『さざ波の記憶』(新潮社図書室)の出版を記念し、 本に収録した、父・安西水丸のイラストレーションを展示します。
鮮やかな青のインクで描かれた〈ブルースケッチ〉シリーズは、1998年の個展で発表されたもの。何気なく引かれたように見える線、一本一本が味わい深い作品です。直筆のサインが入った貴重なエディションを、会場で販売いたします。
その絵とともに楽しんでいただきたのは、娘である安西カオリの文章です。 「青く黒い海。強い風が吹きつけ、白い波が岩肌にはじける。辺りを飲み込むような轟音に包まれ、海の前で立ちつくす。嵐が来たわけではない。父が幼少期を過ごしたという房総半島の港町・千倉で迎えてくれる海はいつもこんな感じだった……」
幼少期の記憶を辿る「荒れた海辺の記憶」を始め、見たこと、思ったこと、感じたことを折に触れて綴った21編。父との思い出や、日常に潜む美しさや可笑しみ。深い思索が伝わる言葉たちをイラストとともにお楽しみください。
『さざ波の記憶』1800円(税別) /発行:新潮社図書編集室/発売:新潮社
安西カオリ
東京都生まれ。エッセイスト、絵本作家。大学卒業後、新聞社・会社勤務を経て、執筆活動を始める。近著に『安西水丸の動物パシャパシャ』(安西水丸と共著)。
安西水丸
1942年東京生まれ。イラストレーター。日本大学芸術学部美術学科卒。電通、ADAC(ニューヨーク)、平凡社を経て独立。朝日広告賞、毎日広告賞などを受賞。小説、エッセイ、絵本、マンガなども多数執筆。2014年3月19日逝去。
- 開催日
- 2020年8月1日(土) ー 8月15日(土)
- 時間
- 10時〜20時(最終日・イベント開催日は18時まで)