たんに絵でしかないような場所 法貴信也著『大﨑真理子が描いた“あの日のユンボ”のこと』刊行記念トーク
2019.10.27 19時〜
法貴信也は、今年1冊の本『大﨑真理子が描いた“あの日のユンボ”のこと』を上梓しました。36ページの小さな本ですが、その全部を使って、1枚の絵のことだけ、書いています。大﨑真理子(1994-2018)の残した、1枚の絵についてです。
この1枚の絵の完成のために、何枚もの絵が描かれています。本書にもそれらの写真がありますが、その「何枚もの絵」がまたいいのです。でも、画家にとってそれは「いい絵」でしかありません。
彼女は、立ち止まらず、どんどん進みます。
試行錯誤を繰り返し、時間をかけて到達するのは「ただの絵」という場所。絵でしか見ることのできない、ただ、たんに絵でしかないような場所です。
と、私なりにこの全36ページの本を要約すると、こうなります。
間違っているかもしれません。いや、きっと間違っているでしょう。
だから直接、著者に聞いてみることにしたいです。
著者は、この画家の大学での指導教官であり、ライバルでもあり、大事な絵の仲間でもありました。「ただの絵」という場所の、その広大な野原を走り回るような、貴重な話が聞けると思います。
福永信
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法貴信也(ほうき・のぶや)
1966年、京都生まれ。1993年、京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修了後、作家活動。現在、作家活動と共に母校にて後進の指導にあたる。
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福永信(ふくなが・しん)
1972年、東京生まれ。1996年、京都造形芸術大学芸術学科中退後、作家活動。現在、書斎にて小説の制作にあたる。
- 開催日
- 2019年10月27日(日)
- 時間
- 19時〜
- 会場
- 誠光社
- ご参加費
- 無料(要1ドリンクオーダー)
- 定員
- 30名さま
- ご予約方法
- E-mail:s-contact@seikosha-books.com
(参加ご希望イベント名、お名前、お電話番号をご記載ください)
または店頭、お電話にて承ります。