大﨑真理子の《あの日のユンボ》ができるまで
2019.10.16 ー 10.31
終了しました
大﨑真理子は、京都市立芸術大学大学院一回生在学中に急逝した画家です。
卒業制作の受賞と首席での進学という順調な滑り出しにもかかわらず、進学後、 しばらく絵が描けなくなった大﨑は、夏前にようやく筆を執り、大学での作品 展の作品《あの日のユンボ》を描き上げるまでの8ヶ月の間、たくさんの試みを 無我夢中で繰り出していきました。そして、その作品展が始まる日の早朝、不 慮の事故により、彼女はこの世を去ることになりました。
今回、最後の完成作《あの日のユンボ》に直結する小品1点と、描き上げるまで に取り組んでいた試片群を厳選し、展示いたします。 描きたいという気持ちにいつも突き動かされ、そして絵を描くことが大好きだ った若い画家の営みに、たくさんの人が関心を持ってもらえればと思っています。
会期中は、展示と同時に、大学院で取り組んでいたことについて、担当教員の視点から纏めた小冊子『大﨑真理子が描いた“あの日のユンボ”のこと』を販売いたします。
また、小冊子の執筆にあたって著者に多くの助言を与えた小説家、福永信氏と、著者である法貴信也との対談を予定しています(日時は後日お知らせいたしま す)。
なお、著書の売上げの一部は、来年3月、地元高知にある複合文化施設「カルポート」で行われる大規模な遺作展の運営資金として使わせて頂く予定です。
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大﨑真理子(おおさき・まりこ)
1994年 高知県生まれ
2013年 京都市立芸術大学 美術学部美術科 入学
2017年 京都市立芸術大学 美術学部美術科油画専攻 卒業
京都市立芸術大学 大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画 入学
2018年 2月8日 没
- 開催日
- 2019年10月16日(水) ー 10月31日(木)
- 時間
- 10時〜20時(最終日・イベント開催日は18時まで)