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書物を守る闘い 『彼岸の図書館――ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)刊行記念トーク

書物を守る闘い 『彼岸の図書館――ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)刊行記念トーク

2019.10.24 19時〜

出版不況が叫ばれて久しい昨今。たしかに本の売れ行きは減る一方です。
でも、だからといって本の存在意義が失われたわけではありません。

10月初旬刊行の『彼岸の図書館――ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)は、古代地中海研究者で障害者の就労支援を行う夫・青木真兵さんと大学図書館司書の妻・海青子さんによる4年間の軌跡を追った、まったく新しい「闘う移住」本です。
夫婦そろって体調を崩した4年前、都会から逃げるようにして向かったのは、人口わずか1700人の奈良県東吉野村。大和の山々の奥深く、川の向こうの杉林の先にある小さな古民家に移り住んだ2人は、居間に自らの蔵書を開架する「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」を開設します。
図書館を訪れるさまざまな人たちとの対話を重ねるうち、本のある場所「ルチャ・リブロ」は次第に山村における人文知の拠点へと発展していくのです。

ゲストにお招きするのは、移住前から青木夫妻と対話を重ねてきた、思想家・武道家の内田樹さんです。
青木夫妻の周りに集まるのは、「最後の一人になっても書物文化を守りたい」と願い身銭を切っている人たちだ、と言う内田さんに、「書物のある空間」を手づくりする青木夫妻と熱いトークを繰り広げていただきます。

舞台はあたらしい書店のあり方を提示してきた個人書店・誠光社、主催は茨城県つくば市で奮闘するひとり出版社・夕書房!
書物を愛するすべての方、どうぞご参集ください!

終了後3人によるサイン会も開催いたします。

  • 内田樹(うちだ・たつる)

    思想家、武道家。1950年、東京生まれ。神戸女学院大学名誉教授。多田塾甲南合気会師範。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。著書に『ためらいの倫理学』(角川文庫)、『レヴィナスと愛の現象学』(文春文庫)、『日本の身体』(新潮文庫)、『街場の戦争論』(ミシマ社)他多数。『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で小林秀雄賞、『日本辺境論』(新潮新書)で新書大賞、著作活動全般に対して伊丹十三賞を受賞。神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰している。

  • 青木真兵 あおき・しんぺい

    「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター。1983年生まれ。埼玉県浦和市に育つ。古代地中海史(フェニキア・カルタゴ)研究者。関西大学大学院博士課程後期課程修了。博士(文学)。2014年より実験的ネットラジオ「オムライスラヂオ」(https://omeradi.org/
    )の配信をライフワークにしている。現在は、障害者の就労支援を行いながら、大学等で講師を務めている。奈良県東吉野村在住。
    https://lucha-libro.net/

    写真:西岡潔

  • 青木海青子(あおき・みあこ)

    1985年兵庫県神戸市生まれ。人文系私設図書館ルチャ・リブロ司書。約7年の大学図書館勤務を経て、夫・真兵とともにルチャ・リブロを開設。2016年より図書館を営むかたわら、「Aokimiako」の屋号で刺繍等でアクセサリーや雑貨を製作・販売したり、所々でイラストを描いたりしている。奈良県東吉野村在住。
    https://ameblo.jp/cian55555/

    写真:Aya Mikado

開催日
2019年10月24日(木)
時間
19時〜
会場
誠光社
定員
30名さま
ご参加費
2000円+1ドリンクオーダー
ご予約方法
満席につきご予約受付を終了いたしました。