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南インド キッチンの旅

南インド キッチンの旅

2019.8.1 ー 8.15

終了しました

インドの出版社タラブックスから、2017年に出版された本『南インド キッチンの旅』(原題『Travels Through South Indian Kitchens』、日本語版はブルーシープから2018年に出版)を、 五感で体験するちいさな展覧会を開催します。

この本の著者の齋藤名穂さんは、東京で活動する建築家・デザイナー。2013年、東京で開催された絵本をつくるワークショップでタラブックスの代表 ギータ・ウォルフ氏と出会い、一緒に本をつくろうと誘われます。ほどなくして赴いた南インド。3ヶ月滞在する部屋の小さなキッチンは、使い途のわからないものだらけ・・。途方にくれた齋藤さんは、旅行者にとって最も縁遠い場所とはその土地に暮らす人々の「キッチン」なのでは?と、思い至ります。

こうして始まった、南インドのさまざまなキッチンをめぐる旅。本書には、料理中の何気ない会話や、キッチンだからこそよみがえる思い出話、南インドの人々のホスピタリティあふれる姿が、齋藤さん自身によるたくさんの写真と手描きのイラストとともに描かれています。各章の扉になっているのは、キッチンの主が料理に使ったスペースを記録した「キッチンの実測図」。間取りや家の内/外の境界を軽々と超える様子が伝わります。そして各章の終わりには、読者がキッチンの匂いや味を追体験するための「レシピ」が掲載されています。

このちいさな展覧会では、本書に登場するキッチンや南インドの風景の写真、スケッチの原画やスパイス、タラブックスが本書のために製作したショートフィルムなどを展示します。どうぞ五感をたっぷり使って、南インドのキッチンをめぐる旅をお楽しみください。

展示会期中に本書をご購入の方には、「南インド キッチンの旅・特製ラベル付きスパイス」をプレゼントします。

さまざまなキッチンを訪ね、その持ち主と語らい、彼らが料理する姿を観察する。それだけだ。ところが、彼女がそこに見出した物語は、豊かで、複雑で、いくつかの分野を横断するものとなった。      (タラブックス代表 ギータ・ウォルフ)

*タラブックス(Tara Books) 南インド、チェンナイを拠点とする出版社。代表作である絵本『夜の木』や『水の生きもの』など、シルクスクリーンで印刷し手で製本した「ハンドメイド本」が日本でも人気。2017年に東京からスタートした展覧会「世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦」は現在、京都・細見美術館にて開催中(8月18日まで)。

協力:インド食堂 TADKA

  • 齋藤名穂 Nao Saito

    建築家、デザイナー。UNI DESIGN主宰。「建築空間を、五感や個人の空間の記憶を頼りにデザインする」をテーマに、美術館の展覧会デザインから住宅設計や公共空間の家具のデザインなど幅広く活動。最近の主な仕事に「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展「世界を変える美しい絵本 インド・タラブックスの挑戦」展の会場デザイン(Eurekaと共同設計)や庭園美術館のウェルカムルームのための「さわる小さな庭園美術館」など。

    2017年にインドの出版社タラブックスから’Travels Through South Indian Kitchens’され、その日本語版『南インド キッチンの旅』(ブルーシープ刊)が昨年秋に刊行された。

開催日
2019年8月1日(木) ー 8月15日(木)
時間
10時〜20時(最終日・イベント開催時は18時まで)