ギヨーム・ブラックとヴァカンス映画
2019.7.12 19時〜
ギヨーム・ブラック監督の新作「7月の物語」の京都出町座さんでの公開に合わせ、2009年の短編作品『遭難者』を上映、あわせて当店ではおなじみ小柳帝さんによるトークイベントを開催。
ギヨーム・ブラックのフィルモグラフィを辿りながら、監督の作品世界全般について、また、彼を取り巻く現在のフランスのインディ系映画の状況についてお話しいただきます。どうぞお楽しみに。
『遭難者』Le Naufragé(2009年/ 25分)
フランス北部の小さな町オルトで、自転車がパンクしたリュック。それを見た地元の青年シルヴァン。シルヴァンはリュックを助けようとするが……。
『女っ気なし』(2011年)のプロローグとなる作品。この二作品は同じ町と同じ主人公が登場する。場所と俳優からストーリーを作りあげるのがギヨーム・ブラックの特徴の一つで、それはこのデビュー作にもあらわれている。本作は、パリから離れた辺境の地を監督自ら自転車で訪れ、当時まだ無名だった友人の俳優たちと、監督が地元で出会った人々とで撮影された。
監督:ギヨーム・ブラック/撮影:トム・アラリ/出演:ジュリアン・リュカ、ヴァンサン・マケーニュ、アデライード・ルルー
© Année Zéro – Kazak Productions
監督:ギヨーム・ブラックGuillaume Brac
1977年パリ生まれ。
配給や製作の研修生として映画にかかわった後、FEMIS(フランス国立映画学校)に入学。専攻は監督科ではなく製作科だが、在学中に短篇を監督している。
2008年、僅かな資金、少人数で映画を撮るため、友人と製作会社「アネ・ゼロ」(Année Zéro)を設立する。この会社で『遭難者』『女っ気なし』を製作。
2013年、長篇第一作『やさしい人』が、第66回ロカルノ国際映画祭コンペティション部門に出品される。
2016年、短篇ドキュメンタリー『勇者たちの休息』。
2017年、『7月の物語』を第70回ロカルノ国際映画祭(アウト・オブ・コンペティション部門)へ出品。第一部「日曜日の友だち」はジャン・ヴィゴ賞を受賞(短篇部門)。
2018年、長篇ドキュメンタリー「宝島」L’Île au trésor。
フィルモグラフィ
2009年:短篇『遭難者』Le Naufragé
2011年:中篇『女っ気なし』Un monde sans femmes
2013年:長篇第一作『やさしい人』Tonnerre
2016年:『勇者たちの休息』Le Repos des brave
2017年:『7月の物語』Contes de juillet
2018年:「宝島」L’Île au trésor
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小柳帝
映画・音楽・デザイン・知育玩具・絵本などの分野を中心に、さまざまな媒体で執筆活動を行なってきた。主要な編・著書に、『モンド・ミュージック』、『ひとり』、『EDU-TOY』、『グラフィックデザイナーのブックデザイン』、『ROVAのフレンチカルチャー A to Z』、『小柳帝のバビロンノート 映画についての覚書1・2』、また、翻訳書に『ぼくの伯父さんの休暇』、『サヴィニャック ポスター A-Z』などがある。その他、CDやDVDの解説、映画パンフレットの執筆等多数。なお、小柳およびROVAについては、『ROVAのフレンチカルチャー A to Z』や、折形研究所発行の『折る、贈る』という本に詳しい。
- 開催日
- 2019年7月12日(金)
- 時間
- 19時〜
- 会場
- 誠光社
- 定員
- 30名様
- ご参加費
- 1500円+1ドリンクオーダー
- ご予約方法
- E-mail:s-contact@seikosha-books.com
(参加ご希望イベント名、お名前、お電話番号をご記載ください)
または店頭、お電話にて承ります。