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「SAME TIME NEXT YEAR」写真展オープニングトーク 宇壽山貴久子(写真家) ×  丹所千佳 (編集者、「PHPスペシャル」「mille」 編集長)

「SAME TIME NEXT YEAR」写真展オープニングトーク 宇壽山貴久子(写真家) ×  丹所千佳 (編集者、「PHPスペシャル」「mille」 編集長)

2019.6.1 19時〜

宇壽山貴久子写真展「SAME TIME NEXT YEAR」開催初日に、オープニングトークを行います。聞き手はPHPスペシャル編集長丹所千佳さん。

「SAME TIME NEXT YEAR」を作るきっかけになった出来事や製作途上のエピソード、また、今年1月から半年間「PHPスペシャル」で連載された岸政彦「夜はだいたい千の目を持つ」の写真に関する話題を中心に、写真家と編集者がゆるく鋭く語り合います。

 

「SAME TIME NEXT YEAR」について

                                                                                        宇壽山貴久子

3年前、車から見た風景をおぼえている。日が暮れた直後、雨雲に残照がぱっと赤く広がり、徐々に暗くなっていった。写真を撮りながら、「SAME TIME NEXT YEAR」(=来年の今ごろまた会おう)という言葉が浮かんだ。これが歌のように頭に残り、ほとんど撮ることのなかったスナップをはじめるきっかけになった。 

ある雨の夜、バラの前を通りかかった。写真を撮ったら、埃っぽい葉に水滴がかかっていた。翌年、その場所に再びバラが咲いた。晴れた夜で、わたしはまた写真を撮った。いつも同じところに咲くバラは、いつでも同じバラではない。しかし、その違いをわたしはすぐに把握しただろうか?

時間の中で、花も鳥も山も街も人も猫も、等しく風景の一点になり写真に残る。刻まれた日付は、記録というより願いに近いものだ。わたしはこれらの写真がとても好きだ。

  • 宇壽山 貴久子(うすやま きくこ)

    写真家。早稲田大学卒業後に渡米しニューヨークで写真を学ぶ。 2002年「犬道場」で写真新世紀奨励賞。 主な作品に「ワンピースのおんな」(『暮しの手帖』連載中)など。 http://www.usuyama.com

  • 丹所 千佳(たんじょ ちか)
    1983年、京都生まれ。編集者、会社員。現在は月刊誌「PHPスペシャル」編集長を務める。
開催日
2019年6月1日(土)
時間
19時〜
会場
誠光社
定員
30名さま
ご参加費
無料(1ドリンクオーダー制)
ご予約方法
E-mail:s-contact@seikosha-books.com (参加ご希望イベント名、お名前、お電話番号をご記載ください) または店頭、お電話にて承ります。