肌蹴る光線 ーあたらしい映画ー vol.4 『幸せな人生からの拾遺集』、『Sleepless Nights Stories』
2019.3.3 ー 3.30
終了しました
『肌蹴る光線 ―あたらしい映画―』は、上映機会の少ない傑作映画を発掘し、広めることを目的とした上映会です。洋邦や、制作年を問わない柔軟な選定を目指し、季節に1回のペースで開催しています。第1回にはビー・ガン監督(中国)による『凱里ブルース』を、第2回は清原惟監督(日本)による『暁の石』『ひとつのバガテル』を、第3回はテレンス・ナンス監督(アメリカ)による『あまりにも単純化しすぎた彼女の美』を、それぞれ東京と京都で上映しました。
今回は今年の1月23日、惜しまれつつこの世を去ったジョナス・メカス監督による2作『Sleepless Nights Stories』(2011年・114分)、『幸せな人生からの拾遺集』(2012年・68分)を上映します。
原題は『Outtakes from the life of a happy man』。主に2000年までのメカス作品で使われなかったシーンの数々で構成されている。また、それらに加えて、メカスがフィルムを編集する様子を映した映像なども使用されている。15歳の少女・ダイアンがメカス宛に送った手紙が度々抜粋されるほか、ウィリアム・バロウズ、ロバート・フランク、ケン・ジェイコブスらも登場。
*『幸せな人生からの拾遺集』は字幕なしの上映、字幕資料を会場にて配布します。ご確認の上ご参加くださいませ。
『千夜一夜物語』から着想を得たという作品。ビョーク、ハーモニー・コリン、パティ・スミス、オノ・ヨーコ、ルイ・ガレル、ケン・ジェイコブスらが登場したり、小林一茶、松尾芭蕉の言葉が引用されたりするのも見どころの一つ。メカスは同作について「わたしの話はすべて現実世界のことで『アラビアンナイト』とは異なるけれど、しかしどちらも、ルーティーン化した日々の暮らしから、ある時点でどこか別の場所へと迷いこむ」とコメントを残している。
また今回は『Frozen Film Frames』と題し、ジョナス・メカスの写真作品展も行います。
期せずして追悼企画となってしまった今回のイベントですが、ファンの方にはもちろん、まだその作品と出会ったことのない方々にも気軽に足を運んでいただけましたら幸いです。
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料金:各1,500円(ドリンク別)
■企画者:井戸沼紀美
- 開催日
- 2019年3月3日(日) ー 3月30日(土)
- 時間
- 3月3日、30日共に19時上映開始
- 会場
- 誠光社
- ご参加費
- 1500円+1ドリンクオーダー
- 定員
- 20名さま
- ご予約方法
- 両日とも満席につきご予約受付を終了いたしました。