「The Absence of Two」ができるまで 吉田亮人 × 矢萩多聞トークイベント
2017.11.5 19時-21時
吉田亮人写真集「The Absence of Two」の刊行を記念し、トークイベントを開催します。 吉田は宮崎県に住む88歳の祖母と23歳の従兄弟の生活を撮り続けていました。「そう遠くない将来いつか終わるこの二人の時間を記録していく」 と、当時のエッセイで書いているように、祖母の死をもって終わりを迎えるはずだったこの物語 は、従兄弟の突然の自死という形をもって打ち切られてしまいます。本トークイベントではこの物語にまつわる話はもちろん、2人が共に生きていた姿が写された幾葉もの写真を拾い集め、写真集にまとめたその制作の裏側などを、装丁家の矢萩多聞氏と話してい きます。
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矢萩多聞
1980年横浜生まれ。 9歳のとき、はじめてネパールを訪れてから、毎年インド・ネパールを旅する。 中学1年生で学校を辞め、ペンによる細密画を描きはじめる。 1995年から、南インドと日本を半年ごとに往復し暮らし、銀座、横浜などで個展を開催する。 2002年、対談本『インド・まるごと多聞典』(春風社)を刊行。この頃から本をデザインする仕事 をはじめ、これまでに400冊を超える本をてがける。
2012年、事務所兼自宅を京都に移転。 現在、インド、横浜、京都を行き来し、本とその周辺を愉快にするために日々手を動かしている 近著に『偶然の装丁家』(晶文社)がある。
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吉田亮人
1980年宮崎県生まれ。京都市在住。滋賀大学教育学部障害児学科卒業後、タイにて日本語教師と して現地の大学に1年間勤務。帰国後、小学校教員として6年間勤務し、退職。 2010年よりフリーの写真家として活動開始。インドやバングラデシュの肉体労働者を取材し、レンガ製造労働者を撮った写真集「Brick Yard」を自費出版(2014年)。同作はParis Photo ‒ Aperture First Photo Book Award2015にノミネー トされる。2013年から2015年にかけてバングラデシュの皮革産業労働者に関するプロジェクトに 取り組み、2016年に「Tannery」を自費出版。日経ナショナルジオグラフィックをはじめ、主要 雑誌に作品を発表すると共に、写真展も精力的に行う。 2017年、自身の祖母と従兄弟に関するストーリー「The Absence of Two」を写真集として出版。主な受賞にコニカミノルタフォトプレミオ2014年度グランプリ、The Paris Photo – Aperture Foundation PhotoBook Award2015 First PhotoBook部門ノミネート、ナショナルジオグラフィック写真賞2015ピープル部門・最優秀賞などがある。 2017年、KYOTOGRAPHIE2017のメインプログラムアーティストとしてセレクトされ、展示される。
- 開催日
- 2017年11月5日(日)
- 時間
- 19時-21時
- 会場
- 誠光社
- 定員
- 30名さま
- 参加費
- 1500円+1ドリンクオーダー
- ご予約方法
- 満席につきご予約受付を終了しました