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熊が誘う童話のような世界 在本彌生 村岡俊也 『熊を彫る人』刊行記念展

熊が誘う童話のような世界 在本彌生 村岡俊也 『熊を彫る人』刊行記念展

2017.10.16 ー 10.31

終了しました

これ、生きているの? まさか、え? 動かないよ、ね?

道東・阿寒湖畔で今日もノミを手にするアイヌの木彫家・藤戸竹喜さん。
藤戸さんの手から生まれる熊、狼をはじめとした作品群は、本当に命が宿っていると思えるほど、ぬくもりを感じます。

その作品を前に「阿寒湖の大自然の中でこそ輝くはず」と感じ、藤戸さんに頼み込んで、四季折々の自然の中で撮影した写真家、在本彌生さん。

今回、『熊を彫る人』という写真集にまとめました。

藤戸さんの目を通して、熊彫りの歴史を俯瞰した村岡さんは、本の中で「まるで童話のようだった」と、撮影の瞬間を表現しています。

アイヌの人々は熊や狼をはじめ、自然のすべてをカムイ(神)と呼び、特別なものとして大切に扱ってきました。藤戸さんが彫るのはまさにカムイ。だからこそ、自然の中で輝いて見えるのでしょう。

今回、藤戸さんの作品と在本さんの写真プリントで、皆さんの中の大自然を呼び覚ましてください。

  • 藤戸竹喜(ふじと・たけき)

    1934年旭川生まれ。11歳から熊彫りを始め、15歳で阿寒湖へ訪れ住み込みの職人として働く。以降、熊を始めとする木彫を続け、スミソニアン博物館での展示など、国内外で高い評価を受ける。札幌駅構内には、「エカシ像」が展示されている。2016年、文化庁地域文化功労者表彰を受賞。

  • 在本彌生(ありもと・やよい)

    1970年東京生まれ。外資系航空会社で乗務員として勤務するかたわら写真を始め、2006年からフォトグラファーとして活動を開始。写真集に『MAGICALTRANSITDAYS』(アートビートパブリッシャーズ)、『わたしの獣たち』(青幻舎)がある。

  • 村岡俊也(むらおか・としや)

    1978年鎌倉生まれ。中央大学法学部卒業後、フリーライターに。『BRUTUS』、『Casa BRUTUS』(マガジンハウス)、ANA機内誌『翼の王国』など、雑誌媒体を中心に活動。エッセイ集に『湘南随筆』(電子書籍)がある。

開催日
2017年10月16日(月) ー 10月31日(火)
時間
10時-20時(最終日・イベント開催日は18時まで)