大阪・釜ヶ崎はどんなまち?〜喫茶店のふりをして考えていること 上田假奈代 × 細馬宏通 トークイベント
2017.10.9 19時-
大阪市の真ん中よりすこし南、西成区、通称・釜ヶ崎。
あべのハルカスや通天閣、天王寺動物園など、観光名所に隣接しながら、「危ないから」という理由で、足を踏みこまないようにと言われてきたまちです。 1960年代から「寄せ場」、そして、今は日雇いの人たちが泊まる日払いホテルに生活保護受給する高齢男性が暮らし、また改装や新築されたホテルに旅行者がたくさん宿泊しています。
最近、釜ヶ崎に関する書籍がつぎつぎと出版され、このまちへの関心の高さは何なのか気になるところです。 さて、ココルームは釜ヶ崎で15年ほど活動するアートNPO。 喫茶店のふりをしながら、まちを大学にみたてた「釜ヶ崎芸術大学」をひらいたり、ゲストハウスも運営しています。活動は七転八倒七転び八起きの日々劇場状態。
昨年発行された「釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店ココルーム」(フィルムアート社)の続きを、著者・上田假奈代が話します。 聞き手は。行動学者で、釜ヶ崎芸術大学の講師もつとめる細馬宏通さん。正直に観察する目がとらえた釜ヶ崎の様子や人々について伺います。
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上田假奈代
1969年奈良県吉野生まれ。3歳より詩作、17歳から朗読をはじめる。1988年から99年までは京都で京大西部講堂や「下心プロジェクト」を立ち上げ、活動する。92年から詩のワークショップを手がけ、2001年「詩業家宣言」を行い、03年新世界フェスティバルゲートで、ココルームをたちあげ「表現と自律と仕事と社会」をテーマに社会と表現の関わりをさぐる。
08年から西成区釜ヶ崎で「インフォショップ・カフェ ココルーム」開設。「ヨコハマトリエンナーレ2014」に釜ヶ崎芸術大学として参加。16年春「ゲストハウスとカフェと庭 ココルーム」を開く。 著書など:詩写真集「うた」(WALL)、「こころのたねとして〜記憶と社会をつなぐアートプロジェクト」(ココルーム文庫)、「釜ヶ崎で表現の場をつくる喫茶店、ココルーム」(フィルムアート社)、朗読CD「詠唱!日本国憲法」「あなたの上にも同じ空が」他。 NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)代表。大阪市立大学都市研究プラザ研究員。2012年度 朝日新聞関西スクエア大賞。2014年度 文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞 www.cocoroom.org
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細馬宏通
滋賀県立大学教授。専門は人の声と身体動作の時間構造分析と視聴覚文化史研究。著書:「二つの『この世界の片隅に』」「浅草十二階(増補新版)」(青土社)、「介護するからだ」(医学書院)、「うたのしくみ」(ぴあ)、「ミッキーはなぜ口笛を吹くのか」(新潮選書)など。
- 開催日
- 2017年10月9日(月)
- 時間
- 19時-
- 会場
- 誠光社
- 定員
- 30名さま
- ご参加費
- 1500円(釜ヶ崎アーツガイドマップつき)+1ドリンクオーダー
- ご予約方法
- E-mail:s-contact@seikosha-books.com
(参加ご希望イベント名、お名前、お電話番号をご記載ください)
または店頭、お電話にて承ります。