
聴くこと・書くこと・共にすること――フォルクローレと文化人類学の饗宴 相田豊×石井美保 『愛と孤独のフォルクローレ』刊行記念イベント
2025.3.28 19時〜

相田豊『愛と孤独のフォルクローレーーボリビア音楽家と生の人類学』(世界思想社) 装画:ミロコマチコ 装丁:大倉真一郎
南米ボリビアで「新しい音楽」として興隆したフォルクローレ。本書は、フォルクローレの魅力に取りつかれた相田豊さんが、3年半のボリビア滞在を経て、「孤独」というテーマにたどり着くまでの過程をまとめています。
練習そっちのけで、延々続く音楽家たちのアネクドタ(うわさ話や小話)をどう聴くか。フォルクローレ音楽家が音楽するように書くとはどういうことか。共に演奏したり、木を伐ったりすることは、文化人類学の理論とどうつながるのか/つながらないのか。
文化人類学者として、多くの作品を生み出してきた石井美保さんと、フィールドでの体験談を織り交ぜつつ、言語やメディア、文体の壁を越えて、表現する意味を語り合います。
当日は、相田さんによるサンポーニャ演奏も予定しています。フォルクローレと文化人類学の魅力を味わい尽くすまたとない機会、ぜひご参加ください!
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相田豊
上智大学特任助教。東京大学大学院博士課程修了。博士(学術)。専門は、文化人類学・ラテンアメリカ地域研究。大学在学時にボリビアのフォルクローレ音楽に出会ってその魅力のとりこになり、ボリビアに住んで音楽家に弟子入りをする。この時のおよそ3年半の経験をもとに、ボリビアの人にとっての「孤独」とは何か、日本社会にとっての「つながり」とは何かを考えている。著書として『愛と孤独のフォルクローレ』(2024年、世界思想社)。
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石井美保
文化人類学者。これまでタンザニア、ガーナ、インドで精霊祭祀や環境運動についての調査を行ってきた。2020年の夏、アジア・太平洋戦争で戦死した大叔父の遺した手紙を手にしたことから、戦争と家族史について調べ始める。主な著書に『環世界の人類学』(京都大学学術出版会)、『遠い声をさがして』(岩波書店)、『めぐりながれるものの人類学』、『たまふりの人類学』(ともに青土社)、『裏庭のまぼろし』(亜紀書房)などがある。現在、京都大学人文科学研究所教授。
- 開催日
- 2025年3月28日(金)
- 時間
- 19時〜
- 会場
- 誠光社
- 定員
- 25名さま
- ご参加費
- 1500円+1ドリンクオーダー