〈女〉の民俗学、〈性〉の民俗学 連続対談「オルタナティブ民俗学」第5回
2024.8.3 19時〜
日本の民俗学は、早い時期から多くの女性研究者・調査者が活躍し、〈女性〉の問題に取り組んできた。瀬川清子・大藤ゆき・能田多代子・江馬三枝子・鎌田久子、高群逸枝・山川菊栄といった人びとである。男性でも、柳田国男や宮本常一が〈女の民俗学〉を掘り下げた。
また、柳田国男は民俗における〈性〉の領域を回避したと言われるが、それに対する批判も含め、〈性〉を主題にした民俗学者は少なくない。巫女史を描いた中山太郎、「夜這い」の研究で知られる赤松啓介、南方熊楠と岩田準一は「男色」について意見を交換した。
『クィアの民俗学』(実生社)と『生きづらさの民俗学』(明石書店)が相次いで刊行されたいま、民俗学のジェンダー、セクシュアリティへのアプローチについて考える。
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畑中章宏
民俗学者。1962年大阪府生まれ。近畿大学法学部卒業。災害伝承・民間信仰から、最新の風俗・流行現象まで幅広いテーマに取り組む。著書に『天災と日本人』『廃仏毀釈』(ちくま新書)、『柳田国男と今和次郎』『『日本残酷物語』を読む』(平凡社新書)、『災害と妖怪』『忘れられた日本憲法』(亜紀書房)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)、『死者の民主主義』(トランスビュー)、『五輪と万博』(春秋社)、『宮本常一』(講談社現代新書)ほか。
新刊は『100分de名著 宮本常一『忘れられた日本人』』(NHK出版)。
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島村恭則
民俗学者。1967年東京都生まれ。関西学院大学社会学部長、教授。世界民俗学研究センター長。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科文化人類学専攻単位取得退学。文学博士。専門は、現代民俗学、民俗学理論。韓国、中国、日本各地などでフィールドワークを行なっている。著書に『みんなの民俗学』(平凡社新書)、『民俗学を生きる』(晃洋書房)、『〈生きる方法〉の民俗誌』(関西学院大学出版会)、『日本より怖い韓国の怪談』(河出書房新社)ほか。新刊は『現代民俗学入門』(編著、創元社)。
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- 開催日
- 2024年8月3日(土)
- 時間
- 19時〜
- 会場
- 誠光社
- 定員
- 25名さま
- ご参加費
- 1500円+1ドリンクオーダー