誠光社　京都・河原町丸太町の書店

グローバル化への小さな抵抗〜83年生まれにとってのアメリカ、中国、沖縄

グローバル化への小さな抵抗〜83年生まれにとってのアメリカ、中国、沖縄

『ぼくらの「アメリカ論」』（夕書房）、『ファンキー中国』（灯光舎）刊行記念

2025.4.4 19時〜

編集室

海という舞台

第11回

なまえのこと

漫画ナマエミョウジ文フィクショナガシン

2025年3月23日公開
それは私の仕事ではありません

第2回

ようこそ！物欲外来

作画白井綿子

2025年3月18日公開
歩かせるツアー

第15回

しのげ！退屈くん

文：安田謙一画：辻井タカヒロ

2025年3月1日公開
仮名

第10回

なまえのこと

漫画ナマエミョウジ文フィクショナガシン

2025年2月13日公開

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学生時代の手描きによる習作にはじまり、日宣美応募作『夜のマグリット』、草月アートセンター関連作品に、小堺一機の舞台シリーズ、『快盗ルビイ』に21世紀の自作展まで。その数全282点、ポスター作品のみをフルカラーで掲載した充実の一冊。和田誠の作品集は数多く出版されていますが、テーマごとにまとめると見たことのないものがまだまだるという驚異。

すでに出版活動を休止した愛育社の2012年刊行本デッドストックがディスカウント価格で入荷！お早めにどうぞ。裏表紙に自由価格本のシール。

『Posters in Wadaland 和田誠ポスター集』（愛育社／2012年）
店頭、オンラインショップにて販売中です

小旅行から帰ってきたら、店番の最新号が刷り上がっていた。

さやかさんは前号のしおりさんのコラムを受け「自宅で本が読めない話」。しおりさんは前号に引き続き「本が読めない話」。そしてはるかさんは連載「店番中でのわからない本」。おい、大丈夫かこの店は！なんか心配になってきましたが、「読みたい」という気持ちは皆同じようです。

通信販売をご利用の皆様へ、本日の出荷より同封させていただきます。とにかく本が読めない当店店番たちにはげましの感想を是非。皆様からのご注文、お待ちしております。

過去、現在、未来。三つの視点から徹底的に読み解く日本の「温泉建築」の世界。

泉質、効能、浮世絵に見る江戸の公衆浴場。建築家の著者らしい視点で、コルビュジエなんぞを引き合いに出しつつ、温泉にまつわる建造物を紹介します。廃墟寸前の原始的な温泉施設から、スーパーモダンな温泉付き宿泊施設、マンハッタンのような都市における温泉施設など、未来への提言などなど。ベッヒャー夫妻の写真集から始まる、温泉建築にまつわるブックガイドも面白い。見開き裁ち落としの美しい写真と、バラエティブック的編集が楽しい一冊です。

オランダは建築〜デザイン書の老舗、nai010出版より。テキストは英語。

「Towards a Nude Architecture 裸の建築」Yuval Zohar
店頭、オンラインショップにて販売中

1930年代、大不況下のアメリカ、アパラチア山脈の麓に開校した、ブラックマウンテンカレッジという名のリベラルアーツスクール。

バウハウス人脈が教鞭をとったことや、サマースクールでのバックミンスター・フラー、ジョン・ケージらの授業が語りぐさとなっていますが、その実はデューイの教育思想に影響を受けた、ユートピア思想を根っこに持つ共同体志向であり、農業、園芸、工芸を重んじる経験主義的教育が根幹になっていました。

『ブラックマウンテンカレッジへ行って、考えた』を読み、先日当店にお招きした、著者永原康史さんのお話を聞いて面白かったのは、当初アートスクール的なイメージをいだいて取材を始めたところ、徐々にそれだけではない、カレッジの知られざる側面が浮かび上がってきたということ。特に、同校を巡るストーリーの中心人物のように扱われていたジョセフ・アルバースらにとって、必ずしも自分たちの理想を追求できる場ではなかったというのは意外でした。

そんなBMCの「忘れられた根幹」である農場での実践にスポットを当てた一冊が刊行されました。

グロピウスの設計案が却下され、エデン湖校舎は学生たちと教員の協働によりセルフビルドされることになります。有機農法が実践された農場での作業、杜撰な学校運営、差し押さえの危機。そんな中で奮闘したルース・アサワら知られざるBMC関係者らにもスポットを充てた充実の内容。テキスト中心の研究書ですが図版も満載、部分的にでも読むことで同校の真の姿が浮かび上がるはずです。

「THE FARM AT BLACK MOUNTAIN COLLEGE」
店頭、オンラインショップにて販売中

4月4日（金）、久々に小川珈琲さんに

4月4日（金）、久々に小川珈琲さんにお声掛けいただき、堺町錦店にてトークイベントに登壇します。

今回は普段のブックトークとは一味違う、ターンテーブルを前にレコードやCDを聴きながらお話するラジオ番組のような構成。喫茶店／カフェで録音した「僕の4分33秒」にはじまり、BGMではない、喫茶店や場、そのものの「音」について、アンビエントやフィールドレコーディング、はたまたライブ盤なんかを流しながら楽しんで頂く予定です。今回のフライヤー／イメージバナーにはかつて伏見にあった小川珈琲直営一号店の写真を使っていただきました。嬉しい！

ご予約お申し込み、詳細は小川珈琲堺町錦店さんのウェブサイトをご覧ください。

～喫茶店が聴こえる～
日　時：2025年4月４日（金）18:30~20:00
会場：小川珈琲堺町錦店 2階ギャラリースペース
参加費：￥3,000（軽食・コーヒー付き）
定員：15名
予約：Peatix事前申し込み

https://kissatengakikoeru250404.peatix.com

ドイツの知育玩具メーカー、ベリデザインの木製玩具が入荷。

1970〜80年代、西ドイツ時代に生産されたもので、正方形に継がれた木製のキューブを回転させることで、複雑な形を作ることができます。｢幾何学アート｣と呼ばれる不思議で美しいオブジェをお楽しみください。箱入り、リーフレット付き。

「beli design：Playant」
オンラインショップにて販売中

「彼は決して私のそばから離れないと誓った。それを紙に書き、ほかの思い出の品と一緒に拾った風船につけて飛ばした。」

1950年代のアメリカで実際に起こった10代のカップルによる連続殺人事件。アメリカ中西部の広大な風景を捉えた美しい映像とともに、彼らの逃避行を描いたテレンス・マリックのデビュー作にして、ロードムービーの傑作、『バッドランズ』日本初劇場公開（当時は『地獄の逃避行』の邦題でテレビ放映のみ）にあわせ刊行されたパンフレットが入荷。

唐突な暴力、キットの神経症的なふるまい、長閑な音楽、シシー・スペイセクによる詩情あふれるモノローグ。すこし不思議で詩的な、唯一無二のロードムービー。一本の傑作を徹底的に読み解き、解説した50ページテキストと図版満載の充実の一冊。

本作を、ニューハリウッドから、デヴィッド・ロウリーまで膨大な作品群の流れに位置づけた渡部幻による渾身の解説に始まり、月永絵里、小柳帝、遠山純生らがそれぞれの角度から寄稿。パンフレットを超えた高濃度の内容。

『70年代アメリカン・ロードムービーの世界　特集バッドランズ』
店頭、オンラインショップにて販売中

（承前）『丘の上の向日葵』では郊外生活や中年危機を中心に扱いながらも、娘や息子らからの目線を描くことを忘れていない。山田太一世界ではかならず世代間の対立が描かれ、若者たちは、大人が思うよりもずっと利口で御しがたく、ときにはこちらの足元を脅かすような発言をする。

先に小説を読んでいた『沿線地図』のドラマ版を今年に入ってようやく配信で観ることができた。親世代と子世代の対立を軸に展開するストーリー。家出をし、自立した同棲生活を送る息子、娘に「あなたたちのようになりたくないから」と言われ、やり返すことのできる親がいるだろうか。しかし、彼ら若者たちも同じく、親と同じような家庭生活から逸脱することはできないのである。

同作の小説版のあとがきを川本三郎が書いている。本来「ホーム」と「ドラマ」は相反するものだったはずが、ミーイズムの台頭によって「暖かい家庭」像が崩壊しつつあった「ホームドラマ」の時代を山田太一ドラマは的確に表現したと。ホームを否定し、逸脱しようとする若者と、ホームという檻に閉じ込められてもがき苦しむ大人たちとの軋轢。彼らは相反するようでひとつである。

そんな山田太一ドラマについてのトークイベントを、当店では「テレビドラマの構造分析」でお馴染み、小柳帝さんをお迎えして開催します。

『それぞれの秋』にはじまり、『沿線地図』や『早春スケッチブック』など、最近になってようやく再放送（配信）された作品などに触れつつ、『想い出づくり。』や『ふぞろいの林檎たち』に至る、「山田太一ドラマにおける若者」をテーマにお届けします。

往年のファンも、これから知るみなさんも、是非この機会をお見逃しなく。
　

山田太一ドラマの若者たち
4月11日　19時〜
トーク：小柳帝
会場：誠光社
ご参加費：1500円＋1ドリンクオーダー
詳細、お申し込みはプロフィール欄Linktreeより

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誠光社の刊行本

WADDLE YA PLAY？ SWISH!

E is for Elephant 黒野大基の象黒野大基

ひとり ALTOGETHER ALONE GAZETTE 4

いいなアメリカ　ジョンとポールが歌うランディ・ニューマンジョンとポール

和田夏十の言葉梶谷いこ

moving days 平野愛

喫茶店のディスクールオオヤミノル

火星の生活堀部篤史

恥ずかしい料理文：梶谷いこ　写真：平野愛

ライブ漫筆安田謙一

私の考える骨董ーThis is How I Feel About Antiques マメイケダ・Tokimeki antiques

書をステディ町へレディゴー安田謙一・辻井タカヒロ

アウト・オブ・民藝改訂版軸原ヨウスケ・中村裕太

シナリオ付写真集『ワンダーウォール』写真：澤寛 / 脚本：渡辺あや

京都ケチケチ買い物案内辻井タカヒロ

珈琲の建設オオヤミノル

御所東考現学得地直美

味がある。マメイケダ

本とその周辺をめぐる、6か月とちょっとの旅編集：福永信

Bookworm House & Other Assorted Book Illustrations セカンドエディション赤井稚佳

コテージのビッグ・ウェンズデー半芸術編小田島等・堀部篤史

コテージのビッグ・ウェンズデーミズモトアキラ・堀部篤史

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