肌蹴る光線 ―あたらしい映画― vol.1
2018.5.12 19時-
『肌蹴る光線 ― あたらしい映画』は、上映機会の少ない傑作映画を発掘し、広めることを目的とした上映シリーズです。洋邦や、制作年を問わない柔軟な選定を目指し、季節に1回のペースを基準に、東京・渋谷のアップリンクで開催される同イベント。その初回に先駆け、誠光社でも中国の新鋭・ ビー・ガン監督の『凱里ブルース』を特別上映します。
【凱里ブルースについて】
『凱里ブルース』(2015年・113分)は、中国の1989年生まれの映画監督、ビー・ガン(畢贛)の処女長編です。出演者はほとんど、監督の家族や親戚、友人で構成されています。
監督のビー・ガンは同作で台湾の映画賞「金馬奨」の最優秀新人監督賞を最年少26歳で受賞したほか、フランス『ナント三大陸映画祭』では、ホウ・シャオシェン監督以来の中国人としてのグランプリを獲得、『ロカルノ国際映画祭』では現代映画人部門で最優秀新人監督賞を受賞しています。音楽はホウ・シャオシェンやジャ・ジャンク―の作品も手掛ける林強。
海外サイトではギレルモ・デル・トロやジョナサン・デミらが同作に賛辞を送っていることや、アピチャッポン、タルコフスキー、ソクーロフ、ブニュエルらを引き合いに出されながら称賛されていることが確認できます。
また、ビー・ガン監督は現在新作を制作中で、同作はカイエ・デュ・シネマの「2018年に最も期待される映画」リストにも名を連ねています。
『肌蹴る光線』の始まりの夜、一度限りの『凱里ブルース』上映会にぜひお越しください。
≪STORY≫
霧に包まれた小さな診療所に勤める医者の陳は、何者かに連れ去られてしまった甥や、同じ診療所で働く老婦人の過去の恋人を探しに旅に出た。その途中に立ち寄った村で、過去/現在/未来、現実/非現実がゆらめきはじめる。ミラーボール、電車、カセット、バイク、時計…様々なエレメントと絡みあいながら展開してゆく、白昼夢のような113分。
■『肌蹴る光線 ーあたらしい映画ー』公式サイト:
https://hadakeru-kosen.tumblr.com/
Twitter:
https://twitter.com/hadakeru_kosen
■企画者:井戸沼紀美
1992年生まれ、都内在住。明治学院大学卒。これまでに手掛けたイベントに『ジョナス・メカス
とその日々をみつめて』(2014年)、『ジョナス・メカス写真展+上映会』(2015年)がある。
■協力:中国インディペンデント映画祭、CHINA FILM INTERNATIONAL
- 開催日
- 2018年5月12日(土)
- 時間
- 19時-
- 会場
- 誠光社
- 定員
- 30名さま
- ご参加費
- 1500円+1ドリンクオーダー
- ご予約方法
- 満席につきご予約受付を終了いたしました