誠光社

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箱中居 ミヤケマイ『蝙蝠』のための15の箱

箱中居 ミヤケマイ『蝙蝠』のための15の箱

2018.3.1 ー 3.15

終了しました

本を一つのメディアとしてとらえ、その一筋縄では捉えにくい活動範囲を、6冊(うち中に入る4冊は「内臓」のようにつくり)に収録、それらを身体に見立て、組み合わせることに寄って一つの画集となる脅威の造本で話題を呼んだミヤケマイ作品集『蝙蝠』。

今回当店ではその身体に洋服を着せるべく、アーティストやデザイナーを含む、画集を購入したみなさまに『蝙蝠』のための15の箱を制作していただきました。それぞれのコレクターさんの、職業、ライフスタイル、考え方の見える展示です。

オーナーの解釈や関わりによって完成された、他に類を見ない作品集とそのケースの姿をお楽しみくださいませ。

参加作家:
木村 宗慎/椿 昇/吉田 透/Antiques&Art Masa/嘉戶 浩/山路 敦司/山本 雄教/宮田 泰地/小林 雅央/川尻 潤/千原 啓子/大住 裕久/河⻄ 香奈/大寺 麗子/石井 美加
作品集『蝙蝠』[構成]

①チャコールグレーの表 : 在処 Time + Place/身体の位置づけは「お腹の皮」
過去3冊の作品集にあまり収録してこなかった、過去から今年までの主に美術館などでのインスタレーション作品を収録。

②青色I 字型 : 残像 Backbone/身体の位置づけは「背骨」
日本画系の作品を収録。

③深緑L 字型 : 余白 Nameless/身体の位置づけは「胃袋」
空間および建築関連の作品を収録。

④肌色の横位置I 字型 : 品 Things/身体の位置づけは「頭」
主に美術館や企業と共に作ったプロダクト作品を収録。

⑤白表紙:詞 More Than Words/身体の位置づけは「心臓」
詩・小説・論説・エッセイ等収録。

⑥ピンク表紙 : 言葉 Auxiliary Line/身体の位置づけは「背中の皮」
この作品集の編集者 幅允孝さん選出の、多岐にわたって活動されている作家を中心に(椿昇氏/現代美術家、東直子氏/歌人・小説家、木村宗慎氏/茶道家、内田鋼一氏/陶芸家)との対談・寄稿を収録。

Credit
著者 : ミヤケマイ
編集 : 幅允孝(BACH)+山口博之
AD : ミヤケマイ
デザイン協力+組版:日下潤一+赤波江春奈(B GRAPHIX)
タイトルデザイン、DM、パンフレットデザイン : 岩橋謙
発行 : 株式会社コンポジション
印刷 : アポロ社
製本 : 篠原紙工
協力 : 平和紙業

発行日 : 2017年3月28日
価格 : 35,000円(税別)

  • ミヤケマイ

    美術家・京都造形芸術大学客員教授

    日本の伝統的な美術や工芸の繊細さや奥深さに独自のエスプリを加え、過去・現在・未来をシームレスにつなげながら、物事の本質や表現の普遍性を問い続ける。

    一貫した、たおやかな作風でありながら、鑑賞者の既成の価値観をゆさぶり、潜在意識に働き掛ける様な作品で高い評価を得る。斬新でありながら懐かしさを感じさせるタイムレスな作品は、様々なシンボルや物語が、多重構造で鑑賞者との間に独特な空間を産み出す。媒体を問わない表現方法を用いて骨董・工芸・現代美術・デザイン・書籍など、既存の狭苦しい区分を飛び越え、日本美術の文脈を独自の解釈で伝統と革新の間を天衣無縫に往還。

    2018年SHISEIDO THE STOREショーウィンドウのアートディレクターに就任。

    2008年École Nationale Supérieure des Beaux-Arts(パリ国立美術大学大学院)に留学。羽鳥書店から出た『膜迷路』に続き、2017年4冊目の作品集『蝙蝠』を上梓。

    主な展示とコレクション

    大分県立美術館(OPAM)、水戸芸術館、Shanghai Duolun Museum of Modern-Art、POLA美術館、資生堂アートハウス、銀座エルメス、壺中居、村越画廊、アクアイグニス、慶應大日吉キャンパス来往舎ギャラリーなど。

    http://www.maimiyake.com

     

    プロフィール写真 撮影:繁田諭

開催日
2018年3月1日(木) ー 3月15日(木)
時間
10時-20時(最終日は18時まで)