小説家のブックトーク第一回「怖い」 藤野可織
2017.7.7 19時〜
連続殺人鬼、ストーカー、お伽噺に出てくる狼や霊魂。藤野可織さんの小説に登場する人物たちはそれら旧弊な恐怖の対象はやすやすと克服し、その向こうに広がる虚無的な日常や、寄る辺なさにこそ怯え、苛まされます。
時にジャンルとしてのホラーは滑稽なものとして扱われ、日常こそが怪奇譚のように綴られる、そんな小説の名手である藤野可織さんをお迎えし、彼女を震えさせ、魅了する、「怖い」本の数々をご紹介頂きます。
不条理、過剰さ、後ろめたさや悪意に断絶。ときに書物は読んだものの心に恐怖の種を植え付け、後々までつきまとい、ときにはページを閉じれば元の世界に戻れる安全な冒険として得難い娯楽を与えてくれます。怪談だけが「怖い話」ではありません。七夕の夜、苦笑と冷や汗が入り交じるブックトークをお楽しみください。会場ではご紹介いただくテーマ本も販売予定です。
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藤野 可織(ふじの かおり)
1980年京都市生まれ。同志社大学大学院美学および芸術学専攻博士課程前期修了。
2006年「いやしい鳥」で第103回文學界新人賞、2013年「爪と目」で第149回芥川龍之介賞、2014年『おはなしして子ちゃん』で第2回フラウ文芸大賞受賞。著書に『パトロネ』『ファイナルガール』『木幡狐』などがある。
写真:Takuya Shiraishi
- 開催日
- 2017年7月7日(金)
- 時間
- 19時〜
- 会場
- 誠光社
- 定員
- 30名さま
- 参加費
- 1000円+1ドリンクオーダー
- ご予約方法
- 満席につきご予約受付終了しました