林哲夫、装釘家花森安治を語る 『花森安治装釘集成』刊行記念スペシャルトークイベント
2017.5.5 19時〜
文章はことばの建築だ。だから本は釘でしっかりとめなくてはならない」ーーこれが花森の本作りの考えであった。「装幀」ではなく「装丁」でもなく、あえて「装釘」という言葉を使った。日本が敗戦から立ち上がり、高度経済成長をとげるなかで『暮しの手帖』という小さな雑誌を100万部へと導いた成功の秘密は、この2文字「装釘」に集約されるように思う。
『花森安治装釘集成』は、花森が装釘を手がけた単行本のほぼすべて、そして『暮しの手帖』はもとより表紙を描いた数多くの雑誌を収録する。その1000点におよぶ図版を編集・レイアウトするなかで、本書の装幀者・林哲夫が感じた花森安治のデザイン・ポリシーとそのルーツをじっくり語る。新発見資料として雑誌『文 明』の表紙画およびカットの原画32点を紹介。
今回、編者のお一人であり、「装釘本」の装釘も手がけられた林哲夫さんをお迎えし、そのコレクションや装釘者としての実感も織り交ぜ、花森安治の偉大な仕事の数々をスライドとともに紹介、考察していただきます。
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林 哲夫
画家、著述家、装幀家。著書『喫茶店の時代』(編集工房ノア)により第15回尾崎秀樹記念大衆文学研究賞受賞。編著・装幀『書影でたどる関西の出版100』(創元社)により第9回竹尾賞デザイン書籍優秀賞受賞。装幀『書影の森ー筑摩書房の装幀1940-2014』(みずのわ出版)により第50回造本装幀コンクール・日本書籍出版協会理事長賞受賞。他に著書『古本屋を怒らせる方法』(白水社)など。
- 開催日
- 2017年5月5日(金)
- 時間
- 19時〜
- 会場
- 誠光社
- 定員
- 30名さま
- 参加費
- 1500円+1ドリンクオーダー
- ご予約方法
- E-mail:s-contact@seikosha-books.com
(参加ご希望イベント名、お名前、お電話番号をご記載ください)
または店頭、お電話にて承ります。