誠光社　京都・河原町丸太町の書店

雨と休日的「ひとり」

雨と休日的「ひとり」

CDショップ雨と休日出張販売

2025.10.16 ー 10.31

編集室

おフローにしますか、それともエディ？

第22回

しのげ！退屈くん

文：安田謙一画：辻井タカヒロ

2025年10月1日公開
Freedom of ’25

第21回

しのげ！退屈くん

文：安田謙一画：辻井タカヒロ

2025年9月1日公開
破裏拳ポエマー

第20回

しのげ！退屈くん

文：安田謙一画：辻井タカヒロ

2025年8月1日公開
LEE KAN KYOインタビュー「8センチCDは小さいし、光ってるし、なんか未来的」

第4回

ギャラリートーク　作家さんに訊いてみた

取材・文：堀部篤史

2025年7月2日公開

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インスタグラム

一切のオリエンタリズムを排し、表象ではなく、現地の人間目線でアジアの知られざるダンスミュージックとその周辺カルチャーを浴び、紹介し続けるSoi48/OMK。

彼らが夜な夜な、ダンスフロアへ足を運び、参与観察の結果生まれた写真集と、フィリピンはダバオ市カムス出身の “DJ Love”によるミックステープが入荷。

「ADM: Asia's Own Unhinged Club Culture」は昔のような未来のような、ヤンキーのようなセレブのような、都会のような田舎のような異空間とパーティーピープル。ページを開けば重低音が骨に響く圧倒的な写真集。

レーベルや音楽紹介の枠をはみ出し、民俗学、人類学、社会学の領域にまで重なる彼らの活動に刮目せよ。

15日まで開催の「玩具工芸社展　試作

15日まで開催の「玩具工芸社展　試作と新作」にてお披露目された、西川友武こけしと積み木人形を一部オンラインショップに掲載しました。

西川友武の著作『玩具工藝』の表紙に描かれた「こけし」のような図案を、伝統こけしのリサイクルで再現した西川友武こけし。
京都で行われいた青空古道具市で入手した古い積み木を組み合わせてこしらえた積み木人形。

いずれも一点ものに付きお早めにどうぞ。

店番のハルカです。当店でフェア中の「わたしのみすず書房」からお気に入りを一冊紹介します。

日本人なら誰もが最初は困惑するフランス語の「読まない”h”」。そんなものが存在するのが当たり前のように書かれた優しくないテキストを大学時代に丸暗記したおかげで、パーフェクトな点数を取り、そして数年後にはきれいさっぱり忘れる―――それが第二外国語あるあるじゃないでしょうか。

その本質を言語学の視点から明らかにしながら、詩的・哲学的に深淵を覗かせてくれるのが『エコラリアス』。「h」は古代では呼気のための文字とされ、中世では文字ではないと言われ、ルネサンスのスペインでは特有の発音のために必要不可欠な存在として返咲きする。そして現代、著者はこのように結論づける。

「どんな文字も、呼気と吸気の無の中に現れ、そして消えていく。hの文字は、自分の名からその文字を取り除いた詩人の詩句をパラフレーズするなら、言語の中にわたしたちの呼吸が残していった痕跡なのだ」

そのほか言語未然の喃語、消えてしまった文字と遠いところで復活した文字、論文で使われる「*」の歴史と意味など、ソシュールやチョムスキー、ベンヤミンらにも触れながら「言葉」という謎に静かに迫っていきます。

私は時々書の制作や展示をしています。筆で書いた線が文字になった時点で、言葉は死んでしまう気がする。堀口大學の「文字は言葉の棺」という言葉が、まさにそれです。だから、その文字にノイズをどれだけどんなふうに乗せられるかを考えながら書くのですが、そんなことを日々考えていると、横断歩道の白線のヒビ割れも、書の痕跡に見えてきます。泣きそうになる夜中の制作のときに、この本が凛と本棚にいてくれたら、どれだけ心強いだろうと思わせてくれる本です。

　
『エコラリアス』ダニエル・ヘラー・ローゼン
店頭にて販売中

フェアは今月末まで。

本日16日（木）よりスタートする、CDショップ雨と休日出張販売では、こんな感じのハンドアウトを会場にて配布。キャプションをゆっくり読みながらCDをお選びいただけます。もちろん試聴機、店内でも聴いていただけますので、お気軽にどうぞ。ジャケットをためつすがめつし、ライナーを読みながらじっくりとアルバム単位で音楽に浸る。そんな忘れかけていた体験をどうぞ。

今日も10時から20時まで営業中です。

伊丹十三は「街」と「町」の違いについてこのように説いた。

「『街』は別の場所にある住居からそこに働きに来る人たちのものだが、『町』はそこに住む人間が商売をはじめとする仕事をし、いざとなればは地元の祭りのため神輿を担ぐことも辞さない。」

出典は忘れてしまったが、確かこんなニュアンスだったと思う。そうなるとウチの店のある通りは町である。そして職住一致の住まいを「町家」という。

この本では、現代における職住一致、そして時に近隣に開かれる住まいを「シン町家」として拡大解釈し、そのサンプルを紹介すると同時に、未来に向けての活用法を提案する一冊。京都で町家と聞くと、おくどさんに火袋、奥庭のある細長い京町家を思い浮かべがちですが、本書の定義に拠れば、新築だってどこの地域にだって町家はあるし、これからも生まれる。

ちなみに当店にも火袋があり、見上げると高くから光が差しているのです。

　
『シン町家百科』山道拓人、香月歩、佐竹雄太、森中康彰（盆地Edition）
店頭、オンラインショップにて販売中

10月16日（木）からは5年ぶりとなる、

10月16日（木）からは5年ぶりとなる、CDショップ「雨と休日」によるポップアップを開催！

今回は当店刊行の『ひとり』（GAZZETTE4著）にあわせ、「雨と休日」セレクトの「ひとり」音源をセレクトいただき、販売します。出品するCDには同書に倣った書式でのフリーペーパーをご用意いただきました。テキストを読み、試聴、吟味して音盤を買う。その楽しみを久々に味わっていただければ幸いです。

セレクトいただいたタイトルは追って少しずつご紹介させていただきます。

会期中10月26日にはトークイベント「「買う」の次の「聴く」のあれこれ音への意識〜雨と休日流「聴き方」指南」も開催。どうぞお楽しみに。

「反博運動を知った私たちは、再び万博を前にして、自らの、そして社会の未来を考えるきっかけを手にしているのではないだろうか。」

「万博破壊共闘派」による迷走、磯崎新の苦悩、「ビームで貫通＆マッドコンピューター／ミニマルサウンド・オブ・ライダー」の破天荒と管理側の不寛容。外側と内側、それぞれの立場による、1970年の「反博運動」からいまを知る。

万博の閉幕日に、元左京区村の住人コイちゃんが持ってきた「PAPER C」、読み応えあります。終わった今こそ読むべきいい仕事。

店先のフリペワゴンにて配布中。

「ムスリムでない私がイスラム大学でヒジャーブを着けて生活する日々は、私の内面にたくさんの感情を引き起こした」

知識としてイスラム教やヒジャーブのことは知っていても、身につけて生活しないとわからないことがたくさんある。学内のいたるところで目にする幾何学模様、イメージする厳格さよりも多少は緩やかな男女の距離感、Whatsappでの友達との会話、日常の食事、寮の窓からの景色。

19歳でマレーシアのイスラム大学に入学し、卒業するまでを綴った貴重な参与観察の記録。書籍や報道では知り得ぬ、実感を伴うイスラム文化がここに。卒業後まもなく、その印象を記録し、自身の写真とともにZINEを製作発行するその軽やかな経緯も面白い。

『イスラーム学徒的生活の記録』サマタミキ著
店頭、オンラインショップにて販売中

お知らせ

2025.10.4
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2025.9.27
わたしのみすず書房
2025.8.15
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2025.7.28
さき企画室と誠光社とドンタク玩具社とオオヤコーヒの行商

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誠光社の刊行本

WADDLE YA PLAY？ SWISH!

E is for Elephant 黒野大基の象黒野大基

ひとり ALTOGETHER ALONE GAZETTE 4

いいなアメリカ　ジョンとポールが歌うランディ・ニューマンジョンとポール

和田夏十の言葉梶谷いこ

moving days 平野愛

喫茶店のディスクールオオヤミノル

火星の生活堀部篤史

恥ずかしい料理文：梶谷いこ　写真：平野愛

ライブ漫筆安田謙一

私の考える骨董ーThis is How I Feel About Antiques マメイケダ・Tokimeki antiques

書をステディ町へレディゴー安田謙一・辻井タカヒロ

アウト・オブ・民藝改訂版軸原ヨウスケ・中村裕太

シナリオ付写真集『ワンダーウォール』写真：澤寛 / 脚本：渡辺あや

京都ケチケチ買い物案内辻井タカヒロ

珈琲の建設オオヤミノル

御所東考現学得地直美

味がある。マメイケダ

本とその周辺をめぐる、6か月とちょっとの旅編集：福永信

Bookworm House & Other Assorted Book Illustrations セカンドエディション赤井稚佳

コテージのビッグ・ウェンズデー半芸術編小田島等・堀部篤史

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