誠光社　京都・河原町丸太町の書店

日々をつなぐ in 誠光社

日々をつなぐ in 誠光社

2024.5.11 ー 5.12

編集室

切り裂き女子ジャックちゃん

第4回

しのげ！退屈くん

文：安田謙一画：辻井タカヒロ

2024年4月1日公開
ウィ・アー・ザ・社会

第3回

しのげ！退屈くん

文：安田謙一画：辻井タカヒロ

2024年3月1日公開
おはよう山彦さん

第2回

しのげ！退屈くん

文：安田謙一画：辻井タカヒロ

2024年2月1日公開
帰ってきたぞ　帰ってきたぞ

第1回

しのげ！退屈くん

文：安田謙一画：辻井タカヒロ

2024年1月1日公開

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ひとり出版社の先駆けとして、マイナーポエットの隠れた名作や、書物に関わる人たちの小さな声の数々を、マイペースに届け続ける夏葉社代表、島田潤一郎。

少年時代からの本へのあこがれと、読書の困難さ、そしてそれを超える魅力と、信仰にも似た想いを綴った随筆集。ジョイスの『ユリシーズ』から村上春樹の『風の歌を聴け』、庄野潤三に萩原恭次郎。さまざまな書物は登場するが、あくまで主役は読む人である著者自身。平易な言葉で綴られるにも関わらず、書物の持つ力と読書の喜びとに胸打たれる一冊です。

「ヤンマガ」で読んでた作品の羅列とか目にするとあらためて同世代を実感する、島田さん版『90年代のこと』的要素も多々あり。

島田潤一郎『長い読書』（みすず書房）
店頭、オンラインショップにて販売中。
4月26日の刊行記念イベントも残席少なくなってきました。ご予約はお早めにどうぞ。

ぼくの読書術
島田潤一郎『長い読書』刊行記念トーク
開催日：2024年4月26日（金）
時間：19時〜
会場：誠光社
ご参加費
1500円＋1ドリンクオーダー
https://www.seikosha-books.com/event/9842

去年翻訳刊行された『音楽のはたらき』を読めば、日本の文楽から黒子を「見えない存在として見せてしまう」演出に影響を受け、ヨーガン・レールのショウに関する発言からビッグ・スーツのアイデアをひらめいたりと、デヴィッド・バーンがいかに視覚演出に意識的なミュージシャンかということがよくわかって面白い。それが『ストップ・メイキング・センス』の演出に結実するわけだけど、同作がバーンにとってのみならず、ジョナサン・デミにとっても大きなターニングポイントになったことがこのイシューを読めばよく分かる。

VHS、二番館、洋画劇場。シネコンとDVDが普及する以前のB級映画とその周辺にフェティッシュな情熱を注ぐ「南海」史上最大ボリュームである今号は、2024年の4Kレストア、IMAX上映も記憶に新しい、ライブ映画の大傑作「ストップ・メイキング・センス」。その監督であるジョナサン・デミの「音楽」と、パフォーマーであるデヴィッド・バーンの「映画」を特集。

松永良平による、映画化されなかったものも含むトーキング・ヘッズのライブ映像について（「ストップ・メイキング・センス」の翻訳ニュアンスには膝を打つ！）のテキストに始まり、「リコリス・ピザ」のモデルとなった、ゲーリー・ゲッツマンやその監督、ポール・トーマス・アンダーソンら、デミの交友関係、「トゥルー・ストーリー」だけではなく、まだまだあるデヴィッド・バーンの映像作品を過去リリースされたVHSで紹介ほか、『サバービアの憂鬱』の大場正明、「ORGASM」発行人の遠藤倫子ら、当店でもおなじみの面々が参加。

「つなげる人、ジョナサン・デミ」の対談タイトルにあるように、ここから多方面にリンクし、関心が広がるであろう充実の一冊。昨今ここまで掘り下げた特集は、メジャーの映画誌ではまずお目にかかれないはず。

　

『南海 VOL.5 特集：ジョナサン・デミの音楽、デヴィッド・バーンの映像』
店頭、オンラインショップにて販売中

「椅子も服や下駄のように、男ものと女ものが欲しいのだが、女の椅子は売っていない。」

商品にあわせて暮らすのではなく、身体にあわせて道具を作ることで、グリッド状に構成された現代の住空間を有機的にリデザインする。ぴったりくるサイズの椅子がなければ、椅子の足を切り詰めてしまえばいい。秋岡芳夫の言葉はそんな発見に満ちたものばかり。

そのエッセイ集が、より細かい暮しのグリッドを提案するメーカー側の無印良品から刊行されているのはなかなか面白い現象だと思う。

「消費者をやめて愛用者になろう」というのは秋岡の名言の一つであるが、消費者意識の変化を呼びかけるのと同時に、メーカーは「愛用者」の要望に応えるべきであるということをも示唆している。秋岡芳夫のエッセイはずっと新しい。

いよいよ今週末。

火星の読書会　10ベスト・エッセイズ＋1
トーク：堀部篤史
会場　：小川珈琲堺町錦店 2Fイベントスペース
定員　：15名
会費　：￥3,000（軽食・コーヒー付き）

第一回　住まいの話　10 best dwelling essays
開催日：2024年4月19日（金）18:30～20:00
申し込み方法：Peatix（https://dokusyokai240419.peatix.com）

第二回　飲み食いの話　10 best eating and drinking essays
開催日：2024年5月17日（金）18:30～20:00
申し込み方法：Peatix（https://dokusyokai240517.peatix.com）

第三回　珈琲とお菓子の話　10 best coffee and sweets essays
開催日：2024年6月21日（金）18:30～20:00
申し込み方法：Peatix（https://dokusyokai240621.peatix.com）

明日からは、京都で活動するあらたな出版社、出雲路本制作所による企画で、伊藤暁『具体的な建築』（学芸出版社）刊行記念展を開催。

自身建築家でありながら、専門性の外側にある創意工夫やブリコラージュに目を向け、拾い集めるようにして撮影してきた写真を、「素材」、「機能」、「気候風土」、「小屋」などに分類、壁面を埋め尽くすように展示します。

路上観察学会、ルドフスキーの『建築家なしの建築』、今和次郎の考現学などなど、さまざまな視点にリンクする素晴らしい「ネタ」の数々を惜しみなく披露。

4月24日（水）は、著者伊藤さんと、音文化研究者である柳沢英輔さんをお迎えしトークイベントを、27日、28日には、これら資料をもとに制作したちょっとした小屋を店の前に建て、そこで本をお買い上げいただいたお客様にはレモネードをプレゼントという、逆レモネードスタンド（？）的催しも。

上記キーワードのどれかひとつにでも反応した方は是非ご覧くださいませ。

具体的な建築
2024.4.16 ー 4.30
会場：誠光社
10時〜20時（最終日・イベント開催時は18時まで）

建築と音の話をしよう　ー『具体的な建築』連続対談vol.1
2024.4.24　19時〜
出演：伊藤暁・柳沢英輔
会場：誠光社
ご参加費：1500円＋1ドリンクオーダー
ご予約受付中
https://www.seikosha-books.com/event/9749

ベルリンの写真家、トーマス・ヘプカーは、まだハイスクールを卒業したての頃、1956年から59年にかけてイタリアを定期的に訪れ、ライカMPでその風景や人を撮影し続けました。

その1万枚を越えるネガは、まるでネオリアリズモとロバート・フランクとの出会いとでも形容したくなるような、虚飾のない、しかしドラマチックな光景ばかり。そこから厳選された写真で構成される、歴史ある町並みの中で営まれる人々の暮らし。

平凡であるはずの光景が、決定的瞬間として捉え、提示されています。町を主役にした写真集として出色のクオリティ。巻末解説は独・英バイリンガル。

Thomas Hoepker “ITALIA”
店頭、オンラインショップにて販売中

いよいよ明後日16日（火）は、四条富

いよいよ明後日16日（火）は、四条富小路、徳正寺にてジョンとポール『いいなアメリカ』刊行記念ライブを開催。

今回の本の構成が、ランディ・ニューマンによる楽曲の背景を知るために、読んで、聴いて、観てもらうというハイブリッドなもの（手にとっていただけるとわかるはず）だったので、ライブもただの演奏に終わらず、トークや書き下ろしの朗読もミックスしようということに。京都では会場の雰囲気も含め、徳正寺さんをおいて他にないと。

そもそもは広島の源蔵バスセンター店で、ジョンとポールさんと5時間呑んだ結果、デヴィッド・バーンの「アメリカン・ユートピア」みたいな、という大風呂敷が酩酊状態になり、ここに着地。あと、その昔安田謙一さんに教えてもらった「粋な夜電波」のビートルズ特集要素も入ってます。

当店You Tubeチャンネル（実はある）にて、先日の広島、本と自由さんでの朗読＆ライブ風景を部分的にアップしましたので、ご参加迷われている方は、是非味見してみてください。映像、斜めになっちゃってるけど。

お席、もう少しだけございますのでご予約はお早めに。

ジョンとポール『いいなアメリカ』刊行記念ライブ in 徳正寺
2024.4.16　18時半開場　19時開演
会場：徳正寺（京都市下京区富小路通四条下る徳正寺町39）
ご参加費；2000円
ご予約は当店ウェブサイトイベントページより
https://www.seikosha-books.com/event/9751

本日より小川珈琲堺町錦店さんにて、来週末のブックトークにあわせての誠光社POP-UPストアがスタート。

ネタバレになりますが、住まいに関する当日のテーマ本を中止に、当店オリジナル、そのほかのセレクトも。

ちょっと一服☕️のお供に、一冊お買い上げいただければ幸いです。

「たとえば自動人形だとか、複雑な装置のある時計だとか、噴水だとか、花火だとか、オルゴールだとか、びっくり箱だとか、パノラマだとか…すべてこういった非実用的な、機械と玩具の合いの子みたいな巧緻な品物には、なにかしら、正常に営まれるべきわたしたちの生産社会に対する、隠微な裏切りにも似た、ふしぎな欺瞞の快楽にわたしたちを誘い込むものがあるであろう」（『夢の宇宙誌』収録「玩具について」より）

澁澤龍彦によるこの言葉以上に付け足すことのない、朗らかでありながら不敵な作品集。

ブリコラージュの名手として知られる澄敬一が2000年から2022年の間で作り上げた200以上のオブジェを収録した作品集『tinker』（MUJI BOOKS）が入荷。

店頭、オンラインショップにて販売中。

お知らせ

2024.4.7
火星の読書会 2024 10ベスト・エッセイズ＋1　小川珈琲堺町錦店編＆誠光社 POP UP STORE
2024.1.14
『オオヤミノRUTUS』for「あしたのベストバイマーケット」
2023.12.19
2023年末〜2024年始の営業時間
2023.12.11
「秋刀魚 Autumn 2023 第二次的京都」掲載

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イベント

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誠光社の刊行本

いいなアメリカ　ジョンとポールが歌うランディ・ニューマンジョンとポール

和田夏十の言葉梶谷いこ

moving days 平野愛

喫茶店のディスクールオオヤミノル

火星の生活堀部篤史

恥ずかしい料理文：梶谷いこ　写真：平野愛

ライブ漫筆安田謙一

私の考える骨董ーThis is How I Feel About Antiques マメイケダ・Tokimeki antiques

書をステディ町へレディゴー安田謙一・辻井タカヒロ

アウト・オブ・民藝改訂版軸原ヨウスケ・中村裕太

シナリオ付写真集『ワンダーウォール』写真：澤寛 / 脚本：渡辺あや

京都ケチケチ買い物案内辻井タカヒロ

珈琲の建設オオヤミノル

御所東考現学得地直美

味がある。マメイケダ

本とその周辺をめぐる、6か月とちょっとの旅編集：福永信

Bookworm House & Other Assorted Book Illustrations セカンドエディション赤井稚佳

コテージのビッグ・ウェンズデー半芸術編小田島等・堀部篤史

コテージのビッグ・ウェンズデーミズモトアキラ・堀部篤史

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